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鹿児島産アラゴナイト(貝化石)について

炭酸塩を作る鉱物はアラゴナイト型(アラレ石型結晶構造Sr,Pb,Ba)を持つ物と、カルサイト型(方解石型結晶構造Mg,Fe,2n,Ca)と分かれ、結晶系もアラレ石(アラゴナイト)斜方晶系と方解石(カルサイト)の六方晶系に分かれます。

結晶系が異なると云うことは、アラゴナイトの場合バクテリアや微生物によって結晶系が壊れやすく、且つ水・酸などによって成分が溶出し易く、溶解度が大きく、土中での浸透力も大きくバクテリアの基質となりますから農水産関係の利用面が大で有ると云う事です。

一方カルサイト(方解石)の場合時代が古くて、結晶系が安定しておりバクテリアや微生物の力や水・酸にも強く且つ難溶性ですから、Caの溶出は少なく結晶系は安定したままです。

以上のことから第4期以降の古い地質時代にはアラゴナイトCaは地層中で消滅するか、カルサイト(方解石)に多形間に移転していきます。

ただCaとしては土壌のPH矯正や土壌消毒や飼料及びセメント製品に利用されます。

現地では、貝化石層の掘削面に見られる二枚貝等の表面に、白く粉を吹いて見えますが、これがアラゴナイトです。堆積時代的にも30~40万年前の第4期中期(ウルム期)の堆積物ですからアラゴナイトが多く含まれ、且つ塩分等は含まれていませんから農業に使用しても塩基集積の不安は一切ありません。
本山の貝化石は殆どアラレ石(アラゴナイト)のカルシウムですが、堆積場所によっては、フジツボや腕足類のカルサイト(方解石)を一部に含む場所もあります。